朝夕の通勤が楽しい季節になった
未来逆算マーケティングで低コストで利益を上げ、潰れない会社を創るお手伝いをする参謀、
名古屋の社外COO(スーパー・ファシリテーター)、
「さわちゅう」こと、澤田隼人です。
名古屋は涼しい風が
吹くようになってきました。
再来週からは沖縄ですが…。
(これがまた、暑いんだよね。)
で、涼しくなってきたので、
バスがあればバスを使うところを
(*株主優待券で乗り放題なので)
てくてく歩く、
なんてこともしているわけです。
さわ散歩。
↑そういえば、最近、
散歩番組、増殖してますね。
あんまりテレビは見ませんが…。
でね、散歩していると、
いくつかのお店が閉店した、
なんてことに気がつきます。
あ、やっぱり、この店、
短期間でつぶれたなぁっと。
まぁ、居酒屋でランチをやる、
という時点で最初から
怪しい匂いがプンプンでしたが。
でもね、そもそも、
あれが、あれだったんですよ。
というわけで、今日は、
あのお店が潰れた地理的理由
お伝えしたいと、思います。
地理的要因が8割
でね、飲食店の出店のお手伝い
なんかをさせていただくんですけど、
売上の8割は地理的要因
といっても過言ではないかと。
下手したら、9割かな・・・。
日本の飲食店、優秀なので、
そこそこ旨いもの出すわけです。
まずくはない。
少なくとも、食べられる。
こんな感じではあるわけです。
で、そういうお店が
普通なわけですが・・・。
普通なお店であれば
あるほど、重要になってくるのが
地理的要因、つまり、立地なわけ。
もちろん、
「秘境飯」と呼ばれるような
分野がある、っていえばあるわけ
ですが、
それはあくまでも、特殊事案。
とんがりすぎていると田舎でも
やっていける、という、
特異な例でしかないわけです。
だから、凡人は、
そんなのを真似しちゃダメ。
しっかりと稼げる立地で
勝負する。これが鉄則。
みなさん結構、路面店を
出したがるんですけど、
実は、2階・3階でも、
そんなにお客さんは
気にしていないんですよね…。
このへん、鳥貴族さんの
出店って、うまいなぁっと。
で、昔は飲食店を出店するなら、
マクドナルドの近くか、
スターバックスの近く。
できれば、隣で!
って、相乗りマーケティング、
というか、便乗マーケティング、
みたいのをやっていたのですが…。
どーも、最近、あまり、
出店計画が???なものもあるので、
コバンザメ作戦は危険だなぁ
っと、思っているしだい。
でも、それを言い続けている
コンサルタントもいるんですが…。
現状、見てるのかな、ほんとに。
で、潰れたお店の立地
でね、なんであのお店が
早く潰れるだろうと予想したか、
っていうとね、
立地が悪すぎたから
これに、他なりません。
というのもね、
人として、お店を選ぶとき、
起点として「駅」を基準とする
ことが多いわけです。
で、今回の場合には、
名古屋駅、ここが起点になるわけ。
地図的には、こんな感じ。
左側(西側)にあるのが、
名古屋駅です。
で、名古屋駅を起点にした場合、
東側はどこまで、お客様が動くか、
というと・・・
名古屋高速の手前まで
なんですよね。
南北に走っている
名古屋高速。
その下の江川線で、
ぴたっと人が止まる。
江川線を越えなくなる。
これなんですよ。
高速や、幹線道路で
商圏が分断される
これ、超有名なお話。
でも、知らない人、多いのです。
で、あのお店、
江川線・名古屋高速を越えた先、
そこにあったわけです。
で、反対側にある「伏見駅」から、
そのお店のあったところを
眺めて見ますと・・・
ちょうど、うちのオフィスが
真ん中ぐらいにあるんですけど、
川が流れてるでしょ、川が。
堀川です。
で、
川があると、
商圏が分断される
これも有名なお話。
もっとも、堀川も、
そんなに大きな川では
ありません。
大きな河だと、
庄内川とかもっと
大きいですからね。
でね、
川幅が15メートルあれば、
商圏分断には十分
と、ボクは考えてます。
いろいろ分析してみたんですけど、
5メートルぐらいだと、無視できる。
10メートルだと、怪しい。
15メートルだと、アウト。
こんな傾向にあるわけです。
でね、幹線道路・高速道路にしろ、
河川にしろ、よっぽど通行には
邪魔がない環境にあるわけです。
横断歩道もあるし、
橋だって架かってる。
でもね、人間の心理的には、
大きなブロックが働くんですわ。
無意識のうちに、
「高速の向こうだから、やめよう。」
「●●道路の向こう側だから、やめよう。」
「川の向こう側だから、やめよう。」
ってね。
で、潰れちゃったあのお店、
高速・幹線道路の向こう側でもあって、
川の向こう側でもある
という、道路と川に挟まれた
陸の孤島といってもいい、
最悪の立地であったわけです。
特に、飲食店にとっては。
ブルーオーシャンだー!
っと思ったら、実は、
ただのため池だった、
みたいな感じ。
都市型一騎打ち戦をするか?
もっとも、
幹線道路と河川に囲まれたエリア。
都市部では結構、あったりします。
で、こういうエリアは、
都市型一騎打ち戦をするには、
最適の立地
ではあるんですけどね。
半径500メートル以内の
お客様だけで、ビジネスを成立させる
こういうビジネスモデルであれば、
出店して、十分勝てるエリアです。
じゃあ、都市型一騎打ち戦をやるような
ビジネスモデルじゃないときには、
どうするのか?っていうとね、
「高速の手前側だから、行こうか。」
「●●道路の手前側だから、行こうか。」
「川の手前側だから、行こうか。」
と、お客様に無意識に
思わせる立地、これを
選ばなきゃダメなわけです。
これが、大大大原則。
ただし、こういうところは
地理的レッドオーシャンになりがち。
だから、
そのエリアの中にある、
地理的ブルーオーシャンを
見つけないといけないんですけど、ね。
そのためには、
散歩ですよ、散歩。
実際に1年ぐらい、
毎日歩いて、出店を決める。
これぐらいしてもいいんじゃないかなと、
ボクは思うわけです。
だって、地理的要因が
売上の8割を決めるんですから。
【アクセス】ファシリテーション株式会社
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