だいたい、ボクの携帯電話が鳴るときには、良い知らせではない。
特に、クライアントからの電話は緊急事態を知らせることがほとんどだ。
ある、従業員300人規模の法人のボスから、
電話がかかってきた。
「また、Aが部下を壊したみたいです。」
Aさんは、優秀な課長。能力はある。でも、人望がない。
そういった節はたびたび出てきていて、
今まで何人も、突然、部下が会社に来なくなることがあった。
今回は、自分の直接の部下ではない、他の部の部下。
下手すると、部同士の全面戦争になりかねない。
澤田、臨場です。
こういったときには、まずは話を聞くことになる。
ただ、ボクが臨場しているのが分かると、
社内全体の雰囲気が「何か起きた?」的な感じになるので、
こっそりと。
面談の場である、会議室。
まず、ボクがやるのは、場を作ること。
クッシュボールを用意し、
部屋の四隅に拍手(かしわで)を打つ。
これで、場の空気が安全な空気に変わり、
そして何よりも、ボクがこのミーティングが上手くいきそうだと
安心した空気が作れるのだ。
その後、問題社員の登場。
天気の話題とか、最近のニュースなんかを話す。
で、アイスブレークが終わったら、最初の質問。
「今回、○○さんに××という問題が発生しているんだけど、
この問題を解決させたいと、私たちは思っています。」
「この件について、Aさんが気になっていることは何かありますか?」
こういう聞き方をする。
なぜなら、原因追及をしているのではく、
今後のことを見据えた話をするためだ。
【アクセス】ファシリテーション株式会社
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